目次
結論(先に答えます)
参加は“慎重”が無難。
理由は、
①作業の中身が見えないまま申込を迫られがち、
②月額69,500円+ロイヤリティ2万円(税別)等の固定費が重い、
③「自動化」「週一でOK」などの訴求に比べ、回収難度が高い構造だからです。ドロップシッピング/無在庫型でも、利益は売上−(仕入+手数料+配送/返品+広告+固定費)で決まります。固定費が先行するモデルは、初心者ほど資金繰りが厳しくなります。

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申込前に作業内容と収益手順を“書面”でもらう
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総コスト=初期/月額+ロイヤリティ+仕入+配送料/返品+広告で計算
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回収シミュ(何か月で黒字?)を必ず作る
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契約書の解約/返金条件(期限・宛先・方法)を確認しスクショ保存
ACCESSの概要(“売らないネットショップ”とは?)
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提供元:株式会社NEXT(代表:鈴江将人)
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訴求:
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「1日60分で月商200万円も目指せる」
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「知識・経験は不要、週一でもOK」
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「商品リサーチ・登録・在庫/販売管理をシステム自動化」
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「ドロップシッピング中心(在庫を持たず仕入〜発送は第三者)」
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導入後の作業:広告によっては「商品の登録とお取り寄せ購入のみ」と説明されるケースあり
商品選定/価格改定/顧客対応/返品/クレーム/アカウントヘルスは、結局人の判断が要ります。
どこが難所?—稼ぎにくさの構造
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固定費が重い
月額69,500円+ロイヤリティ月2万円(税別)等。売上ゼロでも出ていくコストが高止まり。 -
広告と価格競争
自動化で出品点数が増えるほど、広告費や値下げ圧力が上昇。粗利率40%訴求は、現場では希少。 -
返品/配送トラブル
ドロップシッピングは出荷品質のコントロールが弱く、遅延・不良・返品送料が利益を圧迫。 -
アカウント運用リスク
規約違反・出荷遅延・メトリクス悪化で販売停止すれば、固定費だけが残る。

悪質化しやすい導線チェックリスト
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広告と説明会で費用がズレる(後出しの追加プラン)
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「高額コースほど稼げる」の曖昧訴求
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画面共有で借入を指示(クレ・サラ強要商法)
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成果事例は売上中心で、手数料/返品/広告控除後の“利益”が不明
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“週一/30分”の約束が運用実態と乖離
利益=売上−(仕入+配送/返品+販売手数料+広告+固定費+税)。
この式で黒字の月が計算上いつ来るかを確認。
料金・支払い条件(ユーザー提供情報の整理)
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初期/月額:月々69,500円(税別)
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ロイヤリティ:月々20,000円(税別)※導入から6か月無料とされる案内も
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プラン:複数あり。ベーシック以上で費用回収保証ありとの訴求(条件は要書面確認)
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支払方法:明示なしのケースがあるため、契約前に確認必須
要注意:
「回収保証」は条件が細かいのが通例(売上/出品数/作業実行/期限等)。達成不能な条件が紛れていないか、書面でチェック。
ドロップシッピングと無在庫の違い(超要点)
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ドロップシッピング:
サプライヤーが顧客へ直送。在庫レスだが出荷品質のコントロールが弱い。 -
無在庫販売:
受注後に販売者が仕入・出荷の一部を担う。在庫リスクは軽いが運用手間が増える。
共通の本質:利益率は低めになりがち。広告費や返品が刺さると即赤字。
“3万点出品”のような量より、粗利の厚い選定×回転の方が現実的。
会社/特商法で見るべき“3点”
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誰に支払うか:
会社名・登記名・所在地・代表者・連絡先(電話/メール)の一致を確認。 -
何がいつ届くか:
提供物(システム/講座/サポート)の内容・開始日・提供方法を契約書に明文化。 -
やめ方は?:
解約期限・方法・返金条件(受付窓口/期日/違約金)を事前に書面で。
画面・PDFはスクショ保存。

★併せて読みたい記事★
合同会社WALLSのEC副業は安全?スマホだけで稼げるのか検証!
返金・解約の進め方(テンプレ文あり)
① まず“止血”
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追加入金・上位プラン申込を一時停止
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自動更新やローン有無を確認し、更新日をメモ
② 証拠化
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申込画面/価格表/解約条件のスクショ
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決済明細(日時・金額・手段)
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やり取りログ(メール・LINE・通話メモ)
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表示内容と実態の相違を時系列にまとめる
③ 連絡テンプレ(コピーOK)
件名:解約および返金のお願い(申込日:◯/◯、氏名:◯◯)
本文:申込時の表示内容と実際の提供条件に相違があるため、契約の解除と返金を希望します。返金手続きのご案内を**◯営業日以内**にご連絡ください。—氏名/連絡先
④ 併走策
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決済事業者(カード会社/金融機関)にも相談窓口を開設
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文面は短く・事実・期限明記で粛々と
NG行動と回避策
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NG:元を取ろうと広告/仕入れを増やす
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回避:固定費の見直し→在庫回転の高い商品へ絞る
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NG:口頭の「返金OK」を信じる
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回避:書面(メール)で条件確定→スクショ保存
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NG:感情的な長文クレーム
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回避:短文・事実・期限でやり取りを残す
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よくある質問(Q&A)
Q. 本当に“週一/30分”でいける?
A. 商品選定・価格調整・顧客対応・返品まで考えると、週1や30分では足りません。最初は毎日30〜60分が現実的。
Q. 粗利40%は可能?
A. ニッチ×独自性×再仕入の安定が揃えば可能性はありますが、横展開で3万点に広げるほど平均粗利は下がるのが通例。
Q. すでに契約した…どうする?
A. 本文の止血→証跡→短文請求の順で。自動更新停止と条件付き返金(未使用分など)から交渉が現実的。
まとめ|安全に物販を始めるコツ
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ACCESSは、固定費先行×回収難度高で初心者には荷が重い。
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申込前に作業内容・総費用・回収シミュ・解約条件を書面で。
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まずは小さく検証:
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月額固定費ゼロ or 低コスト環境で、
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10〜30SKUの粗利厚め商品を回し、
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返品率・広告費も含めた実利益を把握する。
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